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ノルウェーのトロルトゥンガ(トロルの舌)に行った話

スウェーデンのトロルトゥンガに先月行ってきました。トロルトゥンガという名前は知らなくても以下の写真のような風景を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

Living on the edge! Via @big.toys! The amazing Trolltunga in Norway. Would you want to explore this magical place? --- Photo by Christian Hoiberg

Millionaire Lifestyle▫Luxuryさん(@themanliness_official)が投稿した写真 -

なかなかタフな旅となりましたが、行ってきました。写真写りが良いのももちろん、そこから眺める景色もまた絶景でした。アウトドア旅行は初めてでしたが楽しいもんですね。誘ってくれた某氏どうもありがとう!

トロルトゥンガへのアクセス、行き方


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トロルトゥンガへ行くには登山口であるSkjeggedal Carparkまで車やバスで行って、そこからハイキングとなります。私は友人と車で行きました。車で行く人は道がどこも細く、ろくにカーブミラーも設置されてないため見通しが悪いので運転に注意してください。駐車場の料金は200NOKで、買える時までにお店で払う必要があります。お店の人にナンバープレートの数字を伝えてお金払えばあっという間に完了。もちろん英語が通じるので安心です。ここでスニッカーズや水など最低限売っているのですが品揃えも少なく安くもないので、前日までにスーパーで調達しておくのが吉です。オッダ市内にもありました。
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バスは以下のサイトで紹介されているとおり運行しているようです。おそらく多くの観光客が滞在するだろうオッダのバスターミナルから出ているようです。料金は100NOKとのことです。昔の情報を見るとバスがもっと出ていたようですが、今年の時点では見つけられず。以下のサイトはきちんと更新されているようですので、行く前に確認するのが良さそうです。 http://en.hardangerfjord.com/odda/trolltunga

で、登るにあたっては7時頃にはSkjeggedal Carparkに着いておくのが無難です。我々は8時過ぎに着いたのですが、駐車場もほとんど埋まってたし帰りはほぼ最終組になりました。明るいうちに戻れなくなるので10時以降は登るなという注意もあります。

基本的に2016年は6/15〜9/15までしか登ることができません。(一応3月と10月はガイド同伴であればOK)なので、行く時期が限られますが夏至に近い時期の早い時間に行った方が日が長く登りやすいのではないかと思われます。

ちなみに、2015年には転落事故も起きています。が、記事によれば観光地として流行り始めてからここ数年で初めての死者ということで安全と言えるかもしれません。上の写真のとおり突き出た崖の周囲には手すりも何もなくて自然そのままの崖なんですけど、崖の上で羽目をはずしたり崖の端で無理に写真を撮ろうとしなければ、事故はまず起きないだろうという印象です。

トロルトゥンガまでのハイキング

往復でだいたい10時間掛かりました。行きに5時間、頂上で1時間、帰りに4時間という具合の時間配分だったと思います。

最初の4kmくらいは急斜面を登っていくので辛かったです。最初の急斜面が終わって少しなだらかになったと思ったら次の斜面が待ち構えていたのには心折られそうになりました。これが延々続くと無理だと思ったのですが、急斜面が終われば後はなだらかな尾根が待っていて安堵。

赤文字で書かれたTの字が行く道の目印になっています。他の観光客も多く居るので迷うことは全くありませんでした。一度わざと道を外してショートカットしたら思いの外戻るのに時間が掛かったのでやめた方がいいです。
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犬可愛かった。
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さらに1km毎にこのような目印があります。このマーク毎に休憩しつつ進んでいきました。
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(雨が降っていなければ)道中の景色も綺麗なので楽しみながら歩けるのではないかと思います。
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頂上に着くとさらに綺麗な景色と写真撮影のための行列ができていました。大人気。
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トロルトゥンガへの持ち物、装備

登ったのは7/10。今調べると最高気温16℃、最低気温6℃で、夏にしては比較的涼しかったみたいです。登っていると身体が熱くなるとは言え、終始涼しかったですね。以下の装備で寒さを感じる場面もありました。と言うのも本当はヒートテックを持っていくはずだったのですが、持って行ったのがまさかのエアリズムだったせいなんですが。。。

上は、エアリズム(ヒートテックなら寒くなかったと思います)、フリース、ウインドブレイカー。下は撥水加工のズボンとゴアテックスのシューズ。で、さらに帽子をかぶり、タオルを首に巻いて、リュックという具合です。手袋も一応持って行きましたが付けていない時間のほうが長かったかなと思います。色は違いますが、ノースフェイスで揃えたのでこんな感じ。

ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) クライムベリーライト ジャケット NP11505 K ブラック L
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) クライムベリーライト ジャケット NP11505 K ブラック L

ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) クライム ベリー ライト パンツ(Climb Very Light Pant) NP11518 K ブラック XL
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) クライム ベリー ライト パンツ(Climb Very Light Pant) NP11518 K ブラック XL

ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) ヘッジホッグ ファストパック ライト GORE-TEX(TNFブラック/モニュメントグレー) NF01525-KG KG TNFブラック/Mグレー 9
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE) ヘッジホッグ ファストパック ライト GORE-TEX(TNFブラック/モニュメントグレー) NF01525-KG KG TNFブラック/Mグレー 9

ズボンと靴はかなり泥で汚れたので撥水加工が良いです。降りてから洗う時も汚れが落ちやすいので。上の2つはどちらもGORE-TEXだったのでその点は安心。ランニングシューズで登っている西洋人もそれなりに見かけましたが、そもそも雨が降りやすいので靴の中に水が入らない機構は必須かなあと思います。ブーツにするか私が履いたようなスニーカーに近いハイキングシューズにするかは好みが分かれそうです。

水は500mlペットボトルを2本持って行きましたが途中で尽きたので、湧き水を汲んで飲みました。湧き水が相当綺麗で普通に飲めます。非常食はバナナとスニッカーズを持って行き、頂上ではハムとチーズをパンに挟んで食べるということをしました。チーズのうまさを思い知った一日。食事や水は摂ると、出す方の問題が生じるので少ないほうが良いんでしょうかね。アウトドア門外漢なので全く分かりませんけれども。

特に足りないと思ったものはありませんが、ヨガマット持って行ってる人が居てヨガはやらずとも頂上で寝っ転がるのに使っていてありだなと思いました。その分荷物が重くなるので完全にトレードオフですが。

下山後の話

山を降りた後なのですが、遅くなりすぎるとレストランがあんまりやっていないという問題が一つあります。我々の泊まった近辺は21時で閉まるということでした。オッダにあるSmeltehuset、Asian Wokの2件は夜もやっているようです。Smeltehusetに行きましたが美味しくはないものの登山で腹ペコのお腹を満たせました。

同様にスーパーも閉まっているので水やジュースなんかは登山前日に登山後の分も買っておく必要があります。田舎町なので少しこういったところでは不便がありますが、多めに買って備えあれば憂いなしです。

一生に一度行ってみる価値はあると思う

そういえば、宿泊先について書いていませんでした。今回の宿泊先は以下のホステルです。ここはトロルトゥンガに行く際に多くの人の拠点となるオッダとは反対方向にあります。オッダはトロルトゥンガの南ですが、宿泊先は北に位置しています。

Kontakt - Hardanger Hostel B&B

ホステルなので簡易的な施設ではあるもののキッチンもシャワーもあり十分な環境なので良かったです。ただし車がないとトロルトゥンガに行くのが厳しいので、レンタカーを借りる人にのみおすすめです。物価の高いノルウェーでありながら料金も非常に良心的。難点としては周囲に本当に何もないということでしょうか。そのおかげで静かというメリットもあったのですけど。

というわけで、トロルトゥンガについて書きました。何度も行きたいかと言われるとそんなことはありませんが、ろくに安全が確保されていない自然の岩場に立つという経験はなかなかできませんし、10時間のハイキングも今思えば良い思い出です。

ああ、夏に旅行した分の記事を全然上げていないから引き続き書いていかないと。。。